民数記36章 おじの息子たちにとついだ

民36:11「ツェロフハデの娘たち、マフラ、ティルツァ、ホグラ、ミルカおよびノアは、そのおじの息子たちにとついだ」
「おじ」と言っても、母方と父方の男の兄弟は全員「おじ」になります。当然、ここで問題になっているのは父の氏族の名を残すことですから、父方のおじということになります。おじの息子は「いとこ」にあたり、彼女たちの嫁ぎ先はいとこたちでした。日本の現在の法律では3親等以内の関係は結婚できないことになっています。いとこは日本の法律では4親等にあたりぎりぎりセーフです。ツェロフハデの娘たちの心にかなう男たち(6)が自分たちの親戚筋にいたのは偶然ではないと思います。主が定めた約束の地の割り当てが、勝手に部族の都合や、利害関係で増えたり減ったりすることを主は好まなかったのだと思います。とは言っても、マナセはすでに半部族がヨルダン川の東側でルベン、ガド族とともに割り当てをもらっています(32:33)。地図上で見るなら、マナセ族が獲得した地は最大規模になります。またマナセのすぐ南側にエフライムの土地があり、ヨセフ族だけで考えたなら12部族の中でも突出しています。ツェロフハデの娘たちが守ろうとした氏族の名は、神が導いたヤコブの子たち12人のものであり「12」は神が定めた神の数字なのです。