詩篇24篇 栄光の王が入って来られる

詩24:7「門よ。おまえたちのかしらを上げよ。永遠の戸よ。上がれ。栄光の王が入って来られる」
イスラエルとペリシテが戦っているとき、劣勢になったイスラエルが契約の箱を持ってくれば、相手もひるんで逃げるだとうと契約の箱を戦場に持ち出したことがありました(1サム4:3)。しかし、契約の箱は奪われ、ペリシテ人の手に渡ります(1サム4:11)。それ以降神の箱が幕屋の至聖所に帰ることなく、ずっと放置されたり、別の場所に移されていました。しかし、ダビデが意を決して神の箱を自分の町に運び入れようと行動を始めたのです(2サム6:12)。このときの喜びの歌が詩篇24篇だとされています。「門」はダビデの町の門のことです。「永遠の戸」は、ダビデの時代のみならず、もっと未来のことを予見している言葉のようです。ダビデの時代には神殿はまだ完成されていませんでしたが、ダビデの作った天幕に箱を安置しました(2サム6:17)。それよりも後に栄光の王が門を入るのは、イエス様のエルサレム入場が考えられます(マタ21:1-10)。ダビデは神の箱が門を入ることを見ましたが、永遠の戸をくぐられたのは、栄光の王すなわちイエス様のことで、そのときには子ろばに乗って入られました(ゼカ9:9)。ダビデは契約の箱を通して、門をくぐる栄光の王を見ていたのだと思います。