申命記10章 彼らを愛された

申10:15「主は、ただあなたの先祖たちを恋い慕って、彼らを愛された。そのため彼らの後の子孫、あなたがたを、すべての国々の民のうちから選ばれた。今日あるとおりである」
イスラエルの民を荒野で根絶やしにしなかったのも、彼らを愛されたゆえです。このように愛された民を、神は本当に見捨ててしまったのでしょうか?イエス様が地上に来られたのもアブラハムの子孫を救うためでした。ザアカイには「この人もアブラハムの子なのですから。人の子は、失われた人を捜して救うために来たのです(ルカ19:9-10)」と言われ、また、カナン人の女には「わたしは、イスラエルの家の失われた羊以外のところには遣わされていません(マタ15:24)」と言われました。もちろん、ユダヤ人たちがイエス様が十字架につけられるとき「その人の血は、私たちや子どもたちの上にかかってもいい(マタ27:25)」と暴言を吐いたことは否めません。しかし、一方ではメシアを待望したシメオン(ルカ2:25)、イエス様の墓を用意したヨセフ(マタ27:57)など、イエス様を慕う者もいたのです。パウロバルナバが「これからは異邦人のほうへ向かいます(使13:46)」と言ったことは、ユダヤ人を全否定することではないと思います。「彼らを愛された」は永遠のことばだと思います。