申命記30章 あなたのごく身近にあり

申30:14「まことに、みことばは、あなたのごく身近にあり、あなたの口にあり、あなたの心にあって、あなたはこれを行なうことができる」
主が命じる命令は「あなたにとってむずかしすぎるものではなく、遠くかけ離れたものでもない(11)」だとあります。天にも海のかなたにもあるものではなく(12-13)、心にあるものだと言われています。エレミヤの預言の中に「わたしはわたしの律法を彼らの中に置き、彼らの心にこれを書きしるす(エレ31:33)」と書かれています。イスラエルとの新しい契約は石の板に書かれるのではなく、心に刻まれるのです。このエレミヤの預言はそのままヘブル書に引用されており(ヘブ8:10)、新しい契約は目に見える文字ではなく、心に書かれたものだとあります。みことばの内容が、逆立ちしてもできないような難しいものなら、少数の人たちだけが神に従うことができ、残りの人たちは神の祝福が受けられないことになってしまいます。しかし、主は命じたことはむずかいものではないと言われます。むしろ「これを行なうことができる」と断言しておられます。命令を実行しやすいように備えてくださっているのです。しかし、そう簡単にいかないのがイスラエルの民です。誘惑はいつの時代にもあります。