ルカ1章 私ももう年寄りですし

ルカ1:18「そこで、ザカリヤは御使いに言った。「私は何によってそれを知ることができましょうか。私ももう年寄りですし、妻も年をとっております」」
アブラハムも100歳のときに神から男の子が与えられると聞いたときに、そんなことがありえるだろうかと疑っていました(創17:17)。マリヤも御使いから身ごもると告げられたとき「男の人を知りませんのに(34)」と、不思議がりました。ザカリヤは「何によって」それを知ることができるかと言っていますが、エリサベツが妊娠したかどうかはしばらくすれば明らかになることです。ガブリエルは生まれてくる子の名前、主の前にすぐれた者になること、ナジル人のようになり、母の胎内にいるときから聖霊に満たされているなど具体的なことを告げています(13-15)。そして、成長するならイスラエルを神に立ち返す役割があること(16)、何よりも生まれてくる子にはエリヤの霊と力が備わっていることが書かれています(17)。それは古くからの言い伝えでメシヤが現れる前に道を備える者が現れると預言されており(イザ40:3)、それはエリヤのことではないかと言われていたからです。このような具体的な御使いの告知も、ザカリヤにとっては自分が歳を取っているという考えしか思い浮かばなかったのです。大切な神からの喜びのおとずれの知らせでしたが、ザカリヤの拍子抜けするような態度に子どもが生まれるまでものが話せなくなってしまいます(20)。