ルカ2章 羊飼いたちは

ルカ2:20「羊飼いたちは、見聞きしたことが、全部御使いの話のとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った」
羊飼いの仕事は、神殿で捧げられる全焼のいけにえのための羊を世話することです。子羊は傷のない雄でなければなりません(レビ1:10)。傷をつけないために羊飼いは細心の注意を払って世話をします。彼らが見に行ったのは、33年後に捧げられるはずの子羊の姿です(16)。それは羊飼いには意味が理解できなかったかもしれませんが、なぜ羊飼いに御使いが知らせたのかは後世の私たちにはわかります。キリストは、家畜用の飼い葉桶の中にいました(7)。多くの人は住民登録のために町がいっぱいで、宿屋を見つけることができなかったと考えています。しかし、実際には出産をしたとき血によって汚れるため、女は7日間隔離されるという律法があったため(レビ12:2)、ヨセフとマリヤは泊まる部屋を出なければならなかったのです。たとえ羊飼いであっても、ユダヤ人ならば誰もがメシヤ、キリストが現れる預言を知っていました。しかも、彼らの前には御使いといっしょに多くの天の軍勢が現われ、神を賛美するのを目撃しているのです(13)。ただし、キリストが傷のない子羊として、全人類の罪のために死なれることは彼らにはわかりませんでした。それでも、自分たちを解放し、神の国の王キリストの誕生を喜びました。