2コリント13章 容赦はしません

2コリ13:2「私は二度目の滞在のときに前もって言っておいたのですが、こうして離れている今も、前から罪を犯している人たちとほかのすべての人たちに、あらかじめ言っておきます。今度そちらに行ったときには、容赦はしません」
コリントの人たちにはいろいろなタイプの人がいたようです。それは、コリントが商業の町であり、多くの人が行き来し、偶像であふれた町であることが1つの要因となります。第1コリントの手紙は分裂、分派のことをどうすべきか、という書き出しで始まっています(1コリ1:11)。この手紙の途中では、主の御心にそった悲しみをして、悔い改めた兄弟たちを喜んでいます(7:9)。その一方で、でたらめなイエスを教えたり、異なった霊、異なった福音を広める者もいたようです(11:4)。そのような状況でも耐え忍んだ兄弟たちを誇っています(7:14)。パウロのコリント教会への思いはジェット・コースターのように上り下りしているように見えます。いま、コリント教会へ最後のメッセージを伝えようとしているときに、まだ罪の中にいる兄弟たちに容赦しないと強い語気で語っています(2)。第2コリントの手紙が、読み手に難しく思わせる原因は、コリント教会の良い面と悪い面を良く知るパウロが、1つの手紙に全部表現しようとしたことにあります。後世の我々が、当事者でないのに手紙を理解することに限界があります。教会の中にいろいろな人がいるのは、コリントだけではありません。どの教会でも同じようにいろいろな人がいるのです。