アブラハムの神

ルカ20:37「それに、死人がよみがえることについては、モーセも柴の個所で、主を、『アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神。』と呼んで、このことを示しました」
実際には神ご自身がモーセに対して名乗った名前が「わたしはあなたの父の神、アブラハム、イサク、ヤコブの神(出3:6)」でした。ご自身が名乗ったにせよ、モーセが呼んだにせよ、主の名前がここで明らかにされたのは確かです。それは「アブラハムは死んだが、私は死んだ者に対しても神である」という意味ではなく、現在形を使って「今でも私はアブラハムの神であり続けている」という意味です。アブラハムはどこにいるのでしょう?ルカの中にラザロという貧乏人が死んだとき、ハデスから遠く離れた場所にアブラハムがいたことが書かれています(16:22)。ハデスと対極の場所…つまり、天の御国とか神の国とか呼ばれているところです。アブラハムの肉体は死にましたが、彼の魂と霊は生きています。アブラハムは、やがて神をもう一度礼拝するときが来ます。今もアブラハムの神であることは、アブラハムが肉体をもってもう一度主を礼拝するときが来ることを示しています。たった名前を呼んだだけなのに、それだけで復活を知らせる、力のある主の御名です。