ルカ18章 その幼子たちを

ルカ18:15「イエスにさわっていただこうとして、人々がその幼子たちを、みもとに連れて来た。ところが、弟子たちがそれを見てしかった」
「幼子」に使われているギリシャ語は「brephos(ブレフォス)」というもので、英語では「babies」とか「infants」が使われており、かなり幼いイメージがあります。しかし、イエス様は「子どもたちをわたしのところに来させなさい(16)」と言われているので、歩けるぐらいの年齢の子どもたちだと思われます。同時に歩ける年齢ならある程度の言葉を理解できると考えられます。子どもたちがイエス様に興味があったわけではありません。両親がイエス様にさわっていただいて祝福を得たいと考えたのです。それは病気をいやすのを見て、子どもが健やかにいて欲しいという親の願望でもあります。そのようは親の願いとは裏腹に、イエス様は子どもたちの素直さに目を留められました。子どもたちが来る前にパリサイ人と取税人の話をされています(10-14)。子どもたちにはパリサイ人のように、人を見下したりすることはありません。また、この後で金持ちが来て永遠のいのちはどうすれば受けれるかと聞いています(18)。子どもには金の価値などまだわかりません。そのように無垢な心こそ神の国を受け継ぐのにふさわしいのです。イエス様はおとなの中にそのような素直な心を探しておられました。