ルカ18章 幼子たちを呼び寄せて

ルカ18:16「しかしイエスは、幼子たちを呼び寄せて、こう言われた。「子どもたちをわたしのところに来させなさい。止めてはいけません。神の国は、このような者たちのものです」」
2020年の文部科学省の統計では、子供たちのいじめのピークは小学2年生であると発表されています。現在では、幼稚園、保育園などにもいじめがあるとされています。そうすると、いったい何歳ごろからいじめは始まるのでしょうか。子供たちに自我が目覚めるのは、言葉を自由に話せるようになる3歳ごろからだと言われています。自分の持ち物を意識し始め、好き嫌いを主張し始めるのもだいたいこの頃です。イエス様が集めた「幼子」のギリシャ語「brephos(ブレフォス)」は、英語では「babies」と訳されており、本当に小さな子どもを指しています。いじめの原因は自分のテリトリーを侵すのを排除したり、好き嫌いを共有できなかったりと色々な原因が考えられます。しかし、肌の色が違っていたり、両親が裕福であろうが貧しかろうが、おかまいなしで遊ぶのが小さい子供たちです。ルカ18章には、金持ちが神の国に入りたいとイエス様のもとにやってきます(11-23)。また盲人がイエス様に目が見えるように願っています(35-43)。彼らは成人して、多くの世の中の違いを見てきました。本当に幼子のように神の国を求めるようになるには、世のしがらみを捨てなければならないのです。