ルカ22章 パンを取り、感謝をささげてから

ルカ22:19「それから、パンを取り、感謝をささげてから、裂いて、弟子たちに与えて言われた。「これは、あなたがたのために与える、わたしのからだです。わたしを覚えてこれを行ないなさい」」
パンを感謝をささげてから裂く行為はイエス様の代名詞のようなもので、5千人の給食(マタ14:19など)、4千人の給食(マタ15;36など)では必ず、感謝あるいは祝福をしてパンを裂いています。最後の晩餐のときに、弟子たちに言われたのは、これらか以降パンはイエス様のからだを示すようになるというものです。まだ十字架は完成されていませんから、弟子たちには「わたしを覚えてこれを行ないなさい」という部分だけしか理解できなかったと思います。しかし、多くの人がイエス様が感謝してパンを裂くのを目撃していたので、この行為を行うことはイエス様を思い出させるものになりました。イエス様の復活後、クレオパともう一人の弟子が復活したイエスに出会った記事があります(24:13-31)。彼らがイエス様と食事をすることになり、イエス様がパンを取って祝福して裂いたのを見たとき、弟子たちの脳裏にはっきりとある人のイメージが浮かび上がりました。彼らが「イエス様だ」と気づいた瞬間、イエス様は彼らに見えなくなったとあります(24:31)。イエス様のからだであるパンをともに食べるなら、イエス様とともにいることになるのです。二人の弟子たちの目には見えなくなっても、イエス様のパンを受けるならイエス様はともにいてくださるのです。