2コリント6章 今は恵みの時

2コリ6:2「神は言われます。「わたしは、恵みの時にあなたに答え、救いの日にあなたを助けた。」確かに、今は恵みの時、今は救いの日です」
「わたしは、恵みの時にあなたに答え、救いの日にあなたを助けた」はイザヤ書からの引用です(イザ49:8)。なぜパウロは唐突にイザヤからこのことばを引用したのでしょう。それは「神の恵みをむだに受けないように(1)」して欲しいからです。逆に言うなら、コリント人たちには十分に恵みが注がれているということです。そのことに気付かずにいることは残念なことです。パウロパウロ自身を見てほしいと言います。むち打ち、投獄、暴動、徹夜、断食など(5)、人の目から見るなら困難な状況でパウロは、このような中でも主の恵みの時なのだと訴えます。また「ほめられたり、そしられたり、悪評を受けたり、好評を博したりすることによって(8)」とも書かれています。これはイエス様が言われた「地の塩」のように思えます。塩が塩気をなくしたら、ただの味のない白い粉になってしまいます。パウロには人としての「味」が備わっていたので、良くても悪くても人から注目されていたのです。それはパウロがまだサウロと呼ばれていたときでも、クリスチャンを迫害し、有名になっていたことでもわかります(使8:3)。コリントの人にもパウロを推薦すると書くなら、それが何を意味するかがわかったのだと思います。