ピリピ4章 どんなことでもできるのです

ピリ゚4:13「私は、私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできるのです」
いろいろな説教のタイトルになる有名なことばです。「どんなことでも」はギリシャ語の「pas(パス)」が使われ、「すべて」とか「それぞれの」という意味があります。最後にパウロは贈り物のお礼を言っています(18)。しかし、実際は贈り物をもらったことより、ピリピの人のパウロに対する心遣いを喜んでいるのです(15)。パウロは「どんな境遇にあっても満ち足りることを学びました(11)」と言っています。それは豊かであろうが、貧しくあろうが、また飽くことにも、飢えるような環境でも対処できるという確信です(12)。「どんなことでもできる」というのは、どんな境遇でも関係なく、主を喜び、賛美ができるということです。ピリピ人への手紙は「喜びの書簡」として有名ですが、パウロが何度も喜びを強調しているのは(1:4、18、25、2:2、3:1、4:10など)、パウロのどんな境遇でも満ち足りることを知っていたからです。それは「秘訣(12)」だと言うように、普通では学べない特別な神からの悟りだと思います。秘訣を身に着けたパウロは、ピリピの人たちにも同じように、どんな境遇であっても喜んでいてもらいたいのです。秘訣があれば、どんなことでもできるはずです。