詩篇84篇 なんと幸いなことでしょう

詩84:4「なんと幸いなことでしょう。あなたの家に住む人たちは。彼らはいつも、あなたをほめたたえています」
「幸い」ヘブル語「eshar(エシャー)」は、「祝福された」とか「幸せ」の意味があります。84篇では「なんと幸いなこと」が3回繰り返され(4、5、12)、1節の「なんと慕わしいことでしょう」を含めると4回驚嘆の表現をしていることになります。彼らの心を揺り動かしたのは何だったのでしょうか。まず、「あなたの住まい(1)」です。次にその住まいに住むひとたち(4)です。そして、「その力があなたにあり、心の中にシオンへの大路のある人(5)」が驚嘆の的になっています。コラの子たちは、おそらくダビデの幕屋で賛美をしているのだと思います。彼らの指す「大庭(2)」は、モーセの幕屋では祭壇、洗盤があり、賛美を捧げる場所ではありませんでした。神殿もまだ建てられていない時代に、ダビデの幕屋で賛美することは「一日は千日まさります(10)」というほど楽しい時間だったと思われます。ダビデが考え出した幕屋のスタイルは賛美が中心でした。契約の箱を区切る幕もなく、その前で賛美したり、踊ったりしていたのです。コラの子たちは、そのような幕屋を「あなたの住まい(1)」と呼び、慕わしく思っています。彼らは主の前で喜びの歌を歌い、雀も燕も祭壇に巣を作ると歌っています(3)。雀のひなは罪をあがなうために捧げるものです。そのような鳥たちでさえも主を慕い、祭壇に巣をつくるのです。