詩篇114篇 なぜ子羊のようにはねるのか

詩114:6「山々よ。おまえはなぜ雄羊のようにはねるのか。丘よ。なぜ子羊のようにはねるのか」
出エジプトの中には山が跳ねたり、丘がジャンプするような記述は残っていません。ただ、葦の海を2つに分けたことが書かれています(出14:21)。また、ヨルダン川が逆流したと言う事実もありません。しかし、イエス様が言われたように信仰を持って、山に向かって海に入れ、というならそのことが実現します(マタ21:21)。もちろん、人の言葉にそのような権威も信仰もありませんから、実際にそのようなことが起きたことはありません。もし、人の語る言葉にそれだけの力が宿しているなら、その人はかなり神に近い存在だと思います。言葉を口から吐き出すことが、イエス様の考えている信仰の告白ではないようです。出エジプトを経験したイスラエルの民は、モーセを通じていかにアブラハム、イサク、ヤコブの神が自分の語ったことばに責任を持たれるかを目撃したはずです。ただし、400年ものあいだ奴隷として働くことは彼らの信仰をくじいたことだと思います。この詩篇では、山も丘も子羊のようにはねることが書かれ、いざ聖書に書かれている神が行動を起こされたら、自然の摂理も法則もすべてを支配するお方の前では常識の範囲を超えてしまうのです。113篇から続く、出エジプトを記念して歌われた詩は118篇まで続きます。