詩篇118篇 その恵みはとこしえまで

詩118:1「主に感謝せよ。主はまことにいつくしみ深い。その恵みはとこしえまで」
この詩篇のテーマであり、最初の節と最後の節に繰り返されています(29)。おそらく「その恵みはとこしえまで」のフレースが同じ調子の歌で、この音を繰り返すような歌だと思われます。「その恵みはとこしえまで」の「恵み」のヘブル語は「checed(ハセッド)」が使われており、「憐み」「慈愛」の意味があります。英語訳NIVでは「love」、KJV「mercy」、NASB「lovingkindness」と訳されています。このテーマの中で「家を建てる者たちの捨てた石。それが礎の石になった(22)」というメシヤに関する詩があり、イエス様も引用されています(マタ21:42など)。これは「主に身を避けること(8-9)」つまり主により頼んでいる人々には、避けられる強い土台の家に身を寄せることができることに通じます。このことはペテロも手紙の中で同じ詩篇を引用して語られています(1ペテ2:7)。この歌い手のように、主に感謝するときに、主が自分の味方であり、助けてくださる方だと知っている者は(6-7)強い信念を持つことができます。歌い手は主が助けてくださるのを知っているから「彼らを断ち切ろう(10-12)」と決心することができたのです。「彼ら」は世のもろもろの誘惑を指します。「彼ら」ではなく「主」に信頼できれば幸いです。