詩篇117篇 主をほめたたえよ

詩117:1「すべての国々よ。主をほめたたえよ。すべての民よ。主をほめ歌え」
「主をほめたたえよ」は、「ハレルヤ」ではなく、「ハレル ヤハウェー」となっています。新改訳ではすべて太文字の「主」で表すルールになっており、これらはすべて発音が困難な「YHWH」が表記されています。これにヘブル語の「神」を意味する「adonai」の子音を当てはめて日本語の発音では「ヤーウェ」「ヤハウェ」「エホバ」「ジェホバ」など幾通りもあります。聖書が書かれた初期の頃から、神の御名をみだりに唱えてはならないという教えが浸透しており(出20:7)、普段の会話では畏れ多いものとして滅多に口にしなかったようです。それでも、「YHWH」が聖書に登場する回数は6500回以上にのぼっており、イスラエルの民にとって単なる「神」と聖書に書かれている天地を造られた神を区別しないわけにはいかなかったと思われます。「ハレル」は「たたえる」という意味ですが、誰をたたえるかを明確にしないと、どこかの適当な神でもほめればいいのだろうとなってしまいます。聖書自身が他の神々がいることを明言しているので(出20:3)、それらに従うことは間違いです。天地を造られ、人を造られた神はただひとりであり、ほかのどの神もそのようなわざは出来ず、人のためにご自分のいのちを捧げるお方はただひとりです。