詩篇119篇 天において定まっています

詩119:89「主よ。あなたのことばは、とこしえから、天において定まっています」
89節からはヘブル語12番目のアルファベット「lamed(ラメッド)」から始まる詩になっています。これから96節まですべて「lamed」から始まる単語で詩が続きます。最初は「aowlam(オラーム)」で、「永遠」とか「昔」という意味があります。これに接頭詞のようにアルファベットの「lamed」が付き「laowlam(ラオラーム)」が89節の最初の歌い出しです。これに対することばが「dabar(ダバー)」で、「ことば」を指します。つまり神のことばは、はるか昔からある、新改訳では「とこしえから、天において定まっています」という意味になります。英語訳NIVでは「stands firm」で、「固く立っている」、すなわち動くことなく、固定されているという訳になります。神のことばは、アブラハムモーセに語られたものを想像しますが、もっと以前から神のことばは存在し、天において確立しており、これが崩れることは絶対にありません。詩の中にこういう真理をいとも簡単に、しかも「lamed」を使って表現しているのは感嘆するしかありません。この89節は「あなたの言われることは測れないほど広いのです(96)」にそのまま直結するものです。神の言われることばは無限に広がります。