詩篇119篇128節まで 私の道の光です

詩119:105「あなたのみことばは、私の足のともしび、私の道の光です」
詩篇119篇でもっとも有名な節が105節です。105節からヘブル語のアルファベット「ヌン」から始まる詩が8節続きます。「光」はヘブル語の「ore(オー)」が使われ、創世記の最初「光があれ」と言われた神のことばと同じ「光」が使われています。詩篇119篇の中で「光」が使われているのは105節と130節の2箇所だけです。夜の暗い道を光なしで進むのは危険なことです。もし、行く先を光で照らしてもらい、歩むべき道を示してもらえるのなら、迷うことはありません。歌い手はその光は「あなたのみことば」だと歌っています。人生がうまくいき、何の心配もない人もあるいはいるかもしれませんが、生活の中で大きな壁に突き当たることは珍しくありません。そのようなとき頼るべきものが「神のみことば」です。歌い手は「私はいつもいのちがけでいなければなりません(109)」と悲痛の決意を歌っています。そして「しかし私はあなたのみおしえを忘れません(109)」と続きます。自分の行く道を照らしてくれるはずの光でさえ、ちょっと見誤ると道をはずれてしまうのです。しかし、歌い手は迷わず(110)、神のさとしを自分のものにできたのです(111)。それは喜びとなり(111)、いつまでも主の定めに従う決心をするのです(112)。