詩篇119篇 みことばのとおりに

詩119:41「主よ。あなたの恵みと、あなたの救いとが、みことばのとおりに、私にもたらされますように」

33節から64節までヘブル語のアルファベットの3番目の文字「ギメル」で始まる詩になっています。33節から64節までは一貫して、主の教えとそれを守ることについて書かれています。ときには戒めは耳に痛いものですが、主の戒めは正しくそれに従うなら心は平安でいられるでしょう。そのためにこの歌い手は「戒めを慕っている(40)」と歌っています。また、「あなたの戒めを求めているからです(45)」ともあり、主の定めたことばのとおりに言いつけを守ろうとする姿勢が見られます。それは「私の愛するあなたの仰せに手を差し伸べ、あなたのおきてに思いを潜めましょう(48)」とあるように、主が恐いからではなく、愛するゆえだと書かれています。「まことに、みことばは私を生かします(50)」は、この歌い手の最終的な悟りであり、ことばによって生かされていることをよく理解している人物です。主の戒めは、「私の歌となりました(54)」とあり、この人物は日頃から主の戒めを口ずさみ、心から主の教えを実行している人だと思います。主のみ教えが現実社会とは適合せずに、どうすればよいか迷うこともあるでしょう。しかし、この歌い手のように神の教えとさばきは正しいことを知るものは、心が揺るがないのです。