1サムエル28章 その人がサムエルであることがわかって

1サム28:14「サウルは彼女に尋ねた。「どんな様子をしておられるか。」彼女は言った。「年老いた方が上って来られます。外套を着ておられます。」サウルは、その人がサムエルであることがわかって、地にひれ伏して、おじぎをした」
霊媒は聖書で禁じられているので、詳しいことはわかりませんが、サウルが禁を破って死んだサムエルの霊を呼び出す様子が書かれています。死後の世界を知ることは聖書の中にもわずかしか記述がないために、この霊媒師の記録は参考になります。神は霊媒や口寄せを嫌っており、神以外の霊と交わることは汚れることだとされています(レビ19:31)。なによりも心が霊によって奪われることを警戒しなければなりません。それはサタンの使う、肉の思いに対する誘惑とは違って、霊に直接働きかける危険なものです。霊の分野を犯されるなら、守りようがありません。そのために神は聖霊を送られ、人の心に直接働きかける助け手として働いておられるのです。サウルの時代はまだ聖霊が下る前の時代です。サウルから神が去り、預言者にも夢にも答えられないために(15)、苦肉の策としてサムエルに伺いを立てようとしたのです。サムエルとしては煩わされたと感じています(15)。死んだ者と交わることはその人を煩わせることのようです。神が定めたいのちの時間が過ぎると、さばきの座に着かなければならいときがきます(ヘブ9:27)。それは人に定められた神のおきてです。サウルもやがて死にます。生きているあいだに死んだ者と交わったとしても、サウルが死んで後、神のさばきの座に着かないということはないのです。