レビ記19章 霊媒や口寄せに心を移してはならない

レビ19:31「あなたがたは霊媒や口寄せに心を移してはならない。彼らを求めて、彼らに汚されてはならない。わたしはあなたがたの神、主である」

日本では口寄せをする人を「イタコ」と呼んだりしています。霊媒は、霊と交わることのできる人の総称で、口寄せは特定の霊を人に憑依させて、憑依された人の口を通じて霊と語り合うことのことです。聖書が禁じることは、逆の言い方をするなら霊媒も口寄せもできるということになります。最も有名なものは、サウルがサムエルの霊を呼び出した記述です(1サム28:11)。このとき、サムエルは「なぜ、私を呼び出して、私を煩わすのか(1サム28:15)」と言い、呼び出されることは死んだ者にとってはうれしくないようです。また、新約でもパウロはピリピで占いの霊につかれた若い女奴隷と出会っています(使16:16)。サウルの時代からパウロの時代まで何百年、何千年経とうとも、占いや霊媒はなくなっていません。それは霊の存在が事実で、何かのきっかけで人はその存在に気づき、なんとかそれらを目に見えるようにしたり、触れるようにしたがった結果だと思います。しかし、神ご自身は、たとえ霊の存在があったとしても、それらに頼ったり、関係を持ったりしてはならないと禁じておられます。神ご自身が「霊」ですから(ヨハ4:24)、他の霊と交わることは偶像を拝んだり、他の神を礼拝したりすることと同じ意味を持つのです。