エレミヤ11章 あなたの町の数ほどもあり

エレ11:13「なぜなら、ユダよ、あなたの神々は、あなたの町の数ほどもあり、あなたがたは、恥ずべきもののための祭壇、バアルのためにいけにえを焼く祭壇を、エルサレムの通りの数ほども設けたからである」
エレミヤが預言しているのはヨシヤ王の時代だとあり(1:2)、ヨシヤの次の王エホヤキムの名が出てくるのは25章です(15:1)。ヨシヤ王が行った宗教改革は、彼の前にも、彼の後にもひとりもいなかった(2王35:25)と書かれているほど、主の御心に沿ったものでした。ヨシヤは偶像を壊し、火をくぐらせることをやめさせ、太陽の車を焼き、高き所を汚し、神殿男娼の家を壊したりと(2王23:4-15)、あらゆる主に背く行為をやめさせました。それでも主はエレミヤに「あなたの神々は、あなたの町の数ほどもあり、バアルのためにいけにえを焼く祭壇を、エルサレムの通りの数ほども(13)」あったと言われるのです。ヨシヤが行ったほどの改革はなかったのに、主はさばきをやめませんでした。それはすべてマナセが行った忌まわしい背信が、主の激しい怒りの引き金になっており、決して怒りを静めようとなさりませんでした(2王23:26)。別の個所では「その罪を赦そうとなされなかった(2王24:4)」とも書かれています。実際にはヨシヤ王の後には、町の数ほどの神もいなく、通りの数ほどの祭壇もなかったのに、主の心にはマナセの罪が残っていたのです。結局ヨシヤ以降の4人の王も、主の道からはずれ、主の怒りが静まることはありませんでした。