エレミヤ13章 王と王母に告げよ

エレ13:18「王と王母に告げよ。「低い座に着け。あなたがたの頭から、あなたがたの輝かしい冠が落ちたから」
聖書には王の名前が記されるとき、母の名前も書かれています。ソロモンの母はバテ・シェバで有名ですが(2サム12:24)、たとえば、ソロモンの子レハブアムの母はアモン人ナアマといいます(1王14:21)。ほとんどの王の母の名前が書かれていますが、その立場や境遇はほとんど書かれていません。唯一、アタルヤはアハズヤ王の母であり(2王8:26)、アハズヤが死ぬと、自分が王になろうとダビデ族を滅ぼそうと企てました(2王11:1)。ほんのわずかの記述ですが、王母は権力を持っていることがわかります。王と王母は王座とその近くに座して、国を治めていたのでしょう。その地位は神が備えてくださったもので、歴代の王たちは神とダビデの約束のゆえに、かろうじてその地位に着いていたのです。もし、王たちがダビデのように主の道を歩まないのなら、神の祝福と恵みは薄れていきます。エレミヤの預言では「私は隠れた所で、あなたがたの高ぶりのために泣き、涙にくれ、私の目は涙を流そう(17)」とあり、彼らの高ぶりを悲しんでおられます。イスラエルとユダには結びつける帯が与えられていたのに、主の声に聞き従わず(11)、酒に酔うように他の神を拝み主を裏切ったのです(13)。それゆえ、王も王母もなくすべての民が地に落とされ、さばかれるようになるのです。