エレミヤ42章 私たちの歩むべき道

エレ42:3「あなたの神、主が、私たちの歩むべき道と、なすべきことを私たちに告げてくださいますように」
エレミヤが主に伺いをたてて10日後に答えがありました(7)。それはエジプトに行ってはならない、というものでした(19)。しかし、その預言を聞いたヨハナンたちは「主は『エジプトに行って寄留してはならない』と言わせるために、あなたを遣わされたのではない(43:2)」と猛反論します。最初から答えありきの主への伺いなら、やめておけばよかったのです。心はすでにエジプトに傾いているときに、主からの後押しが欲しかっただけのように聞こえます。そのような心がニュートラルでない状態なのに、自分たちの行くべき道と、なすべきことを聞くのは、主に信頼していない証拠です。民数記に、モアブ王バラク預言者ラクを雇って、イスラエルをのろうように仕向けた記述があります(民22:11)。預言者の口から出る神のことばには力があり、そのとおりになると信じられてきました。エジプトとイスラエルは、支配する側と奴隷という関係にあり、イスラエルが不思議な力を使ってエジプトから脱出したことは、近隣諸国は知っていました。神の力によってエジプトから脱出できたのに、自分たちが困るとまたエジプトに戻ろうとするのです。エジプトに戻ることは罪の生活、罪の奴隷に逆戻りすることを意味します。主の御心ではないのです。