エゼキエル9章 命じたとおりに私は行ないました

エゼ9:11「ちょうどそのとき、腰に筆入れをつけ、亜麻布の衣を着ているその人が報告してこう言った。「あなたが私に命じたとおりに私は行ないました」」
1節の「この方」というのは、「火のように見える姿」の人のことです(8:2)。おそらく主ご自身ではないかと思われます。この方は2種類の人を呼び集めています。最初に集められたのは6人の男で、打ち壊す武器を持っていました(2)。さらに、別の人が現れ、その腰には書記の筆入れをつけて、亜麻布の衣を着ていました(2)。6人の男には、非常に残忍な命令が下されています。それは若い者も、年寄りも全世代にわたって滅ぼせというもので、「惜しんではならない、あわれんではならない(5)」と強く戒められており、主のさばきの怖さが垣間見えます。しかし、腰に書記の筆入れをつけた者には別の使命が与えられており、エルサレムの中で主に従い、偶像を拝むことに嘆き、悲しんでいる人たちの額に記しをつけるというものです(4)。これは主のさばきのときには、主に従う者に「過越し」が与えられるということです。ノアの時代も、出エジプトのときも、ソドムとゴモラのときも、神に従う者に必ず「救い」がありました。神はさばきのときに、正しい者を一緒に滅ぼすようなことはなさいません。ここで腰に書記の筆入れをつけている者が、あなたが私に命じたとおりに私は行ないました(11)」と報告しているのは、額にしるしをつけ終わったという意味です。