エゼキエル16章 いけにえとしてささげて食べさせた

エゼ16:20「あなたはまた、わたしのために産んだ自分の息子や娘たちを取り、その像にいけにえとしてささげて食べさせた。あなたの姦淫はささいなことだろうか」
「火をくぐらせる」という表現が何回か聖書に登場します(2王17:17、2王21:6など)。単に「くぐらせる」という意味がわかりにくく、まさかいけにえとして自分の子を殺していたとは想像できませんでした。しかし、エゼキエルの預言には「子どもたちを殺し、これを焼いて、ささげものとした(21)」と、想像を絶することが書かれています。実際に自分の子を実際にほふり、その命まで手にかけているとは、考えただけでも身震いします。ヨシヤ王の時代には、あらゆる偶像を壊し、神殿男娼を追払い、高き所を取り除きました(2王23:3-8)。さらにベン・ヒノムの谷にあるトフェテを汚し、だれも自分の息子や娘に火の中をくぐらせて、モレクにささげることのないようにした(2王23:10)、とあります。そのようなべン・ヒノムの谷がヨシヤ王の時代まで続いていたとしたら、主がお怒りになったのもうなずけます。しかも、それだけでは満足せず、エジプトの神を見つけては拝み(26)、アッシリアの偶像を見れば魅了され(28)、カルデヤ人の多くの異教の神を信仰していたのです(29)。手当たり次第何でも拝むでは、どうしようもありません。しかも、金銀を与えていたのですから(34)、彼らの罪は救いようがありません。