バビロンに対する宣告

イザ13:8「彼らはおじ惑い、子を産む女が身もだえするように、苦しみと、ひどい痛みが彼らを襲う。彼らは驚き、燃える顔で互いを見る」
主はバビロニアを使ってユダを滅ぼし、多くの民を捕囚にします(2歴36:6)。ユダ国もヨシヤ王まではよかったのですが、エジプトのパロ・ネコにメギドの戦いで敗れたことにより、なし崩しに終焉を迎えます(2歴35:22-24)。ヨシヤ以降エホアハズ3か月(2王23:34)、エホヤキム11年(2王23:36)、エホヤキン3か月(2王24:8)、ゼデキヤ11年(2歴36:11)、と続き、ゼデキヤがユダ国最後の王になりました(エレ1:3)。バビロンの語源は「バベル」だとされ、「混乱」を意味します(創11:9)。創世記にその名が登場してから、バビロンあるいはバビロニアは罪の象徴とされています。具体的にどのような罪なのかは聖書には書かれていませんが、この後の14章ではバビロンの滅亡の預言に突如として「明けの明星(14:12)」が現れ、また黙示録では「大バビロン(黙14:8)」という名前で堕落した罪の国として登場します。さらに、バビロンは「ソドム、ゴモラを滅ぼした時のようになる(19)」と書かれ、バビロンの罪がソドムとゴモラ級だったことがわかります。生みの苦しみに匹敵する苦しみと痛みがバビロンに注がれるのです。