エゼキエル34章 彼らを養う

エゼ34:16「わたしは失われたものを捜し、迷い出たものを連れ戻し、傷ついたものを包み、病気のものを力づける。わたしは、肥えたものと強いものを滅ぼす。わたしは正しいさばきをもって彼らを養う」
これはさばかれたユダヤ人にとって、福音となることばです。ソロモンの堕落以降、イスラエルの民は神との契約を忘れ、主が備えてくださった道を歩まず、主の怒りを買ったのです。バビロンで生き残った者たちは、主から見捨てられたと落胆したと思います。しかし、エゼキエルに授けられた主のことばは、彼らの予想したものとは違っていました。それは「あなたがたは人で、わたしはあなた方の神である(31)」ということばに集約されています。見限られたのではなく、もう一度主を求める機会を与えられたのです。「牧者たち(2)」は、祭司や族長たちのことです。彼らはイスラエルの民を養えませんでした(3-8)。それに対し、主ははっきりと「世話をする(11、12)」「養う(13、14、16)」と言われています。そして最終的には、ひとりの牧者「ダビデ」を起こすと約束されています(22)。もちろん、これがイエス様であることは疑いの余地がないことです。バビロン捕囚が終わり、神殿の再建が始まるまで70年、さらにマラキの時代からイエス様まで400年と約束された牧者の誕生まで相当に長い年月が必要でした。1948年のイスラエルの再建から、70年以上経過した現在、面と向かってイスラエルを攻撃する国はなくなりました。