詩篇147篇 イスラエルの追い散らされた者を集める

詩147:2「主はエルサレムを建てイスラエルの追い散らされた者を集める」
エルサレムはバビロン捕囚のときと、AD70年のユダヤ戦争のときに火が放たれユダヤ人たちは離散しています。バビロン捕囚のときはエレミヤが預言したとおり「バビロンに七十年の満ちるころ、わたしはあなたがたを顧み、あなたがたにわたしの幸いな約束を果たして、あなたがたをこの所に帰らせる(エレ29:10)」とあり、約束のとおり彼らは帰還することができました。しかし、AD70年のユダヤ戦争のときには彼らが再興する約束もなく、ただイエス様が天に上られようとしたときに弟子の一人が「今こそイスラエルを再興してくださるのですが(使1:6)」が国の再建国へのヒントでした。バビロン捕囚後のエルサレム復興は、ペルシャのクロス、ダリオス、アルタシャスタの各王によって命じられ60年以上の年月がかかっています。復興はペルシャの管理下にあり、独立した国ではなく、あくまで属国の立場でした。それ以降もダニエルの預言のとおり、ギリシャ、ローマと支配者は変わりますが、イスラエルが自分たちが治める国ではありませんでした。ただ神殿は修復され、城壁もありユダヤ人の町としては機能しており、ただ1点独立した行政の下での国はなかったのです。それだけに1948年のイスラエルの再建は世界中を驚かせました。