1歴代誌13章 ガテ人オベデ・エドム

1歴13:13「そこで、ダビデは箱を彼のところダビデの町には移さず、ガテ人オベデ・エドムの家にそれを回した」
神罰がくだったばかりの箱を回されて、オベデ・エドムにとっては、ありがた迷惑な話です。ダビデは、おそらくオベデ・エドムがガテ人だったので、異教の神を信じる者なら大丈夫だと考えたのでしょう。ウザが死んだことはオベデ・エドムも聞いていたはずです。想像ですが、家の中にはそれを入れないで、庭先に放置して様子を見ていたのではないでしょうか。しかし、主はガテ人オベデ・エドムを祝福されたのです(14)。ダビデは、なぜウザが殺されたかを知っていました。箱を運んでいるときは「歌を歌い、立琴、十弦の琴、タンバリン、シンバル、ラッパを鳴らして、神の前で力の限り喜び踊った(8)」とあるように、ダビデは神の箱を自分の幕屋に運ぶことをすごく喜んでいました。ところが、ウザが死んだことで恐れたのです(12)。ウザは、神の箱に自分の助けが必要だととっさに思ったのです。考えてみれば、人が神に手を差し伸べて助けようなど、おこがましいことです。ウザは死にましたが、オベデ・エドムの家は祝福されました。これ以降、オベデ・エドムはイスラエルの神を信じるようになり、幕屋の門衛の名前には彼の名前が記されています。オベデ・エドムには68人の兄弟たちがおり(16:38)、どれも奉仕にふさわしい勇敢な者だったと書かれています(26:8)。