1歴代誌27章 ゲデル人バアル・ハナン

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1歴27:28「低地にあるオリーブの木といちじく桑の木をつかさどったのは、ゲデル人バアル・ハナン。油の倉をつかさどったのはヨアシュ」

「バアル・ハナン」というのは、その名の示すとおり異邦人です。国防の12分団の長の中にもアホアハ人(4)、イズラフ人(8)、テコア人(9)、ゼラフ人(11、13)など、多くの12部族外の人たちが選ばれています。アホアハ人のエルアザルはダビデの三勇士の一人です(2サム23:9)。それはダビデがサウルから逃げているときに彼の元に集まった者たちが、困窮している者、負債のある者、不満のある者たちが集まったために(1サム22:2)、どこの部族出身という区別はなかったからです。また、オベデ・エドムもその名が示すとおりエドム人あるいはエドム系の者ですが、ダビデは彼と彼の家族を門衛として使っています(16:38)。バアル・ハナンという名には「バアル」という異教の神の名が付けられており、明らかにバアルを信仰している家族のもとにいたことがわかります。ダビデイスラエル12部族という概念に縛られていませんでした。同じイスラエルの神、アブラハム、イサク、ヤコブの神、つまり聖書に書かれている神を信じるなら誰でも寝食を共にし、神に仕える職に就かせるのです。ダビデはソロモンのように主から知恵を与えられませんでしたが、常に主にうかがい賢い政治を司っていたと思われます。