1歴代誌25章 立琴と十弦の琴とシンバル

1歴25:1「また、ダビデと将軍たちは、アサフとヘマンとエドトンの子らを奉仕のために取り分け、立琴と十弦の琴とシンバルをもって預言する者とした。その奉仕に従って、仕事についた者の数は次のとおりである」
単に楽器を奏でて歌っているわけではありません。主が示してくださった預言をすることも、務めの大きな目的だったと思われます。「立琴をもって主をほめたたえ、賛美しながら預言する(3)」とあるように、主をほめたたえることと同時に、賛美しながら預言をすることが書かれています。これらの奉仕の総指揮はダビデが司っており、アサフは演奏しながら預言をする者たちの指揮をとっていました(2)。この「預言」のヘブル語は「naba(ナウバウ)」で、サウルが主の霊を受けて預言したとき「サウルも預言者の一人なのか(1サム10:11)」と言った「預言者」と同じことばです。演奏形態は最初から決まっているようでした。それはダビデ自身が立琴を巧みに弾きこなすことができ、その音色はサウルの沈んだ心を回復させることができました(1サム16:23)。ここでは立琴、十弦の琴、シンバルが書かれていますが、タンバリンや笛なども含まれていたと思います。創世記ではユバルという立琴と笛の名手の名前が書かれており、彼はすべての楽器奏者の祖となったとあります(創4:21)。ノアの洪水以降、その子孫はどうなったかは書かれていませんが、ユバルのDNAは受け継がれ、ダビデにもその血が流れていたのではないでしょうか。