1歴代誌28章 あなたの父の神を知りなさい

1歴28:9「わが子ソロモンよ。今あなたはあなたの父の神を知りなさい。全き心と喜ばしい心持ちをもって神に仕えなさい。主はすべての心を探り、すべての思いの向かうところを読み取られるからである。もし、あなたが神を求めるなら、神はあなたにご自分を現わされる。もし、あなたが神を離れるなら、神はあなたをとこしえまでも退けられる」
このように自分の子に、ちゃんと自分の神を紹介し、仕えるように伝えたのなら、アムノンやアブシャロムにも同じように教えていればと思います。代々の王たちが自分の子たちに信仰を継承したかどうかは、その子が王に就いたときにわかります。聖書には「主の目にかなうことを行なった」あるきは「主の目にかなうことを行なわかった」と2つに分かれます。特にヒゼキヤは、主の目にかなうことを行ない、あらゆる偶像を壊し、高き所を取り除きました(2王18:3-4)。ところがその子マナセは、高き所を復活させ、バアル、アシェラと拝み、仕えました(2王21:2)。なぜ、主に仕えた王が自分の子に自分の信じる神を伝え、心を尽くして仕えることを教えなかったのでしょう。しかも、マナセはヒゼキヤが寿命を延ばされた15年の内に生まれています(2王21:1)。ダビデには神殿建設という大きな宿題をソロモンに託すことになりました。ダビデが物質的に金や銀をどんなに準備したとしても、ソロモンにその気がなければ神殿建設は頓挫してしまいます。主のためにもソロモンにダビデと同じ思いと熱意を持ってもらいたかったのだと思います。信仰だけは強制されて信じるものではないのは、今も昔も同じです。