2歴代誌33章 主こそ神であることを知った

2歴33:13「神に祈ったので、神は彼の願いを聞き入れ、その切なる求めを聞いて、彼をエルサレムの彼の王国に戻された。こうして、マナセは、主こそ神であることを知った」
マナセが悔い改めたことを書いているのは歴代誌だけです。列王記では預言者たちの口を通して「わたしはエルサレムとユダにわざわいをもたらす。だれでもそれを聞く者は、二つの耳が鳴るであろう(2王21・12)」と語られ、マナセの罪がいかに大きかったかを告げています。マナセの時代にはすでにアッシリアイスラエルを滅ぼしています。ヒゼキヤもアッシリアから包囲されましたが、主の御使いによって全滅させています(32:21)。歴代誌の記述では、マナセは一度はバビロンに連れて行かれますが、マナセの必死の祈りでもう一度エルサレムに戻ったことになっています(11-13)。バビロンでどのくらいマナセが幽閉されていたかは書かれていませんが、ユダ国は一時王が不在の時間があったことになります。エルサレムに戻ったマナセは偶像を捨て、主に仕えるようになりましたが、民は「高き所」でのささげものをやめませんでした(15-17)。彼の在位は55年とユダとイスラエルを通じて最も長く王座にいました(1)。長い在位の中でアモンが生まれたのは45歳のときでした。このアモンがベン・ヒノムの谷で火をくぐらされたのなら、父マナセには良い印象をもっていなかったでしょう(6)。彼は2年の間に悪を行ない、最後は暗殺されています(22-24)。