箴言2章 知恵があなたの心に入り

箴2:10「知恵があなたの心に入り、知識があなたのたましいを楽しませるからだ」
知恵が心に入ってくるためには、最初の節の「もしあなたが(1、3)」という条件を満たさなければなりません。1つはソロモンの勧めに従い、知恵に耳を傾け、心を英知に向けることです(2)。もう1つは英知を求め、隠された宝を探すように求めるなら(4)という条件です。すべては人の選択にかかっています。もし、ソロモンのように神からの知恵を得ることができるなら、思慮と英知がその人を守ってくれるでしょう(11)。そうしなければ、まっすぐな道から外れ、やみの道を歩むようになり、悪を行うことを喜ぶようになってしまいます(13-14)。ここでは1つの例として、他人の妻から身を避けることが書かれています(16)。他にもたくさんの例が考えられるのに、これを選んで書かれているのは、それほどこの誘惑が大きいとソロモンが知っていたからではないでしょうか。ソロモン自身も、父ダビデがウリヤの妻であるバテ・シェバを見染めて生まれた子でした(2サム12:24)。バテ・シェバはダビデを誘惑したわけではありませんが、ソロモンは若い人妻が夫を捨てて近寄ってくるなら、身を避けよと警告しています(16-19)。それは3000年も前から現代に至るまで変わらない誘惑なのだろうと思います。