ルカ17章 しもべに言うでしょうか

ルカ17:7「ところで、あなたがたのだれかに、耕作か羊飼いをするしもべがいるとして、そのしもべが野らから帰って来たとき、『さあ、さあ、ここに来て、食事をしなさい』としもべに言うでしょうか」
しもべが与えられている仕事をしたからといって、主人は感謝はしないだろうと言われています(9)。もし主人の食事が終わったなら、自分たちの食事をするように言われ、仕事が終わったなら自由にしても良いのです。主人の必要がまだあるのに、自分の時間を使って楽しむことはできません。主人が望まれる必要を満たすように努力するのがしもべの仕事です。言いつけられた仕事をこなしたからといって、思い上がって主人に「わたしはこれだけの仕事をしました」と言って、自慢するのもおかしい話です。それでも、自分の手柄のように誇り、主人からほうびをもらおうと考える人たちはいます。マタイの福音書にはタラントのたとえが書かれていますが、主人から5タラントと2タラント預かったしもべたちはそれぞれ金を儲けて主人からほめられています(マタ2:14-23)。主人は「よくやった。良い忠実なしもべだ。あなたは、わずかな物に忠実だったから、私はあなたにたくさんの物を任せよう。主人の喜びをともに喜んでくれ(マタ24:21)」と言い、しもべを褒め、さらに信頼ある仕事を与えようとします。主人がしもべに感謝することはありませんが、忠実な者にはより多くの仕事を任せ、しもべを信頼して主人が思い描く仕事を成し遂げるのです。