1ヨハネの手紙4章 イエスを告白しない霊は

1ヨハネ4:3「イエスを告白しない霊はどれ一つとして神から出たものではありません。それは反キリストの霊です。あなたがたはそれが来ることを聞いていたのですが、今それが世に来ているのです」
1コリントへの手紙13章は愛の章として有名ですが、このヨハネの手紙4章も神の愛を説いた章です。最初に「霊」について警告されています。それは霊的な存在がヨハネの生きている時代からあったことを示しています。福音書の中には霊に縛られた者たち(マタ10:1、マコ1:23など)が、登場し人を苦しめている様子が書かれています。ヨハネは目に見えない霊が神からのものかどうかを吟味するように言っています(1)。イエスを告白することは、一つのたとえです(3)。それよりも、互いに愛し合うことが大事だと書かれています。この章だけでも、「愛する者たち(1)」を含めて30回も「愛」が使われています。読む者にとっては、愛を意識しないわけにはいきません。「愛のない者に、神はわかりません。なぜなら神は愛だからです(8)」とあるように、霊を見分けるには愛を確かめれば良いでしょう。人を分けへだてなく受け入れ、寛容であり、親切にできるなら(1コリ13:4)、愛が感じられます。何よりも、その人がキリストを主として告白しているなら、神からのものだと判断できるでしょう。霊を見分ける力はなくても、愛し合うことならできると思います。偽善でなく、本当に愛することは神の愛を持つ人です。