伝道者8章 すべての営みには

伝道8:6「すべての営みには時とさばきがある。人に降りかかるわざわいが多いからだ」
アインシュタインは宇宙は固定しているという宇宙定数を発表していました。その後、ハッブルなどの発見で宇宙は膨張し続けていることがわかり、アインシュタインは自分の間違いを認めました。地上にいる限り、遠くの星が遠ざかっているかどうかなど、人が知るよしもないことです。しかし、人が知ろうが知るまいが、宇宙は膨張し続け、毎日朝には日が登り、夜には星が空に輝きます。そういった世の営みに合わせて、人は自分の生活を送っていますが、だれも明日に何が起きるかを知りません(7)。風を支配できる者はいませんし、自分が生まれるのなら晴れた日が良いとか、自分が死ぬ日は嵐でないときが良いなどと決めることはできません(8)。人が明日死ぬかどうかもわからないにも関わらず、神のわざは続けられます。その偉大なわざの中の、ほんの一瞬でも飲んで楽しむことができれば、人には良い日と感じられるのです(15)。ほんのささやかな喜びを人が楽しむとき、宇宙の支配者である神は一緒に喜んでくれるのだと思います。それが人に与えられた、人が受ける報酬なのです。どんなに金を儲けて、人の支配者になったとしてもその人は死にます。そもそも人が人の上に立ち、支配しようとすること自体が幻想にしか過ぎないのです。