伝道者7章 神は人を正しい者に造られた

伝道7:29「私が見いだした次の事だけに目を留めよ。神は人を正しい者に造られたが、人は多くの理屈を捜し求めたのだ」
アダムがエデンの園で神からなぜ禁じておいた木の実を食べたのか、と聞かれたとき「あなたが私のそばに置かれたこの女が、あの木から取って私にくれたので、私は食べたのです(創3:12)」と言いました。これが全ての原罪の始まりとされています。つまり、アダムは自分の過失を認めず、女のせいにしました。人が間違いを犯したときに、何かの理由を探し始めます。なかには、屁理屈を言って自分の責任を逃れようとする場合もあります。ソロモンは神が人を造られたときは、正しい者としてお造りになったことを知っていました。人が何かの理屈を思いつくのは知恵ではありません。ソロモン自身が知恵によって試み、自分は知恵ある者になりたいと願っています(23)。知恵があるなら、悪から離れ、神を恐れるようになるはずです。知恵を探るうちにソロモンは、女が死よりも苦々しいことに気がつきます(26)。聖書を読むすべての女性がソロモンの意見には反対すると思いますが、ソロモンは千人の中に男はいたが、女は見出せなかったと語ります(28)。ソロモンがこのことに気づいていても、多くの妻と妾を持ち、彼女たちがソロモンを異教に走らせたのは事実です(1王11:3)。ソロモンは神が人を正しく造ってくださったことに目を留めるように結論づけています。