1テモテ2章 神と人との間の仲介者

1テモ2:5「神は唯一です。また、神と人との間の仲介者も唯一であって、それは人としてのキリスト・イエスです」
仲介者は間に立って、問題がこじれないように円滑にまとめる人のことです。その立場は中立で、どちらかに偏っているなら公平な話ができません。裁判官は仲介はしませんが、立場としては原告、被告のどちらかの肩を持つようなことはできません。できれば仲介者には、どちらの素性を知っており、公平に利益が渡るように考えていてもらいたいものです。神と人との関係で言うなら、神はさばくおかたです。イエス様は仲介者であり、弁護人です。もし、人が罪を犯すことがあるなら、父なる神の前でイエス様が弁護してくださいます(1ヨハ2:1)。そのためには、イエス様がなぜそのような罪に陥ったかを理解していなければなりません。ヘブル書にはイエス様は「すべての点で、私たちと同じように、試みに会われたのです(ヘブ4:15)」と書かれ、人として試みとはどういうものかを知っていました。現実世界では「なぜこのようなことが」と思いたくなるようなことが起きます。それが自分にだけに起き、不公平だと感じるときもあるでしょう。しかし、イエス様も同じように理不尽な経験を持っておられます。最高権威のイエス様が受けた試練は、私たちの比ではありません。それでも、私たちを愛するゆえに甘んじて試みを受けてくださったのです。