哀歌4章 あなたを捕らえ移さない

哀4:22「シオンの娘。あなたの刑罰は果たされた。主はもう、あなたを捕らえ移さない。エドムの娘。主はあなたの咎を罰する。主はあなたの不義をあばく」
このことばを読むときに、洪水後、神がノアに言われたことばを思い出します。「すべて肉なるものは、もはや大洪水の水では断ち切られない。もはや大洪水が地を滅ぼすようなことはない(創9:11)」と言われ、二度と世界をのみ込むような洪水は起きないと約束されました。そのかわりに終わりのときには、この地上は火によって焼かれるためにとっておかれているのだとペテロは手紙に書いています(2ペテ3:7)。イスラエルの民もこれが最後の捕囚となると言われています。なぜなら「あなたの刑罰は果たされた」からです。確かに、彼らは世界中に散らばり、いつの時代にも属国やある国の支配下での統治はありましたが、ユダヤ人単独の独立した国は1948年まではできませんでした。聖書によれば、新しく建国されたイスラエルがこれから先、どこかの国に敗れ民衆がどこかに連れていかれることはないのです。しかし、国は再建されましたが、神を中心とする生活が浸透しているかは疑問です。現在のイスラエルは国防に力を入れており、兵役があり、女性でもライフルを自由に扱います。非公認の核保有国で、近隣諸国もうかつに手が出せません。強い国イスラエルを捕囚する国は現れませんが、神を中心とした生活は取り戻せたのでしょうか。