ホセア4章 娘が姦淫をしても罰しない

ホセ4:14「わたしは、あなたがたの娘が姦淫をしても罰しない。また、あなたがたの嫁が姦通をしても罰しない。それは男たちが遊女とともに離れ去り、神殿娼婦とともにいけにえをささげているからだ。悟りのない民は踏みつけられる」
主は忍耐強いお方なので、もし誤った道に迷い込んだとしても、自分たちの過ちに気づくまで待っておられます。それでも、娘が姦淫しても、嫁が姦淫しようが罰せられないと言われるのは辛いことです。最悪、イスラエルの罪はイスラエルの中に留めておいて、兄弟国のユダに波及しないようにするべきです(15)。世界情勢を見るなら、多くの紛争や争いがあり、主がこれらに介入するならすぐにでも平和が訪れるでしょう。しかし、サムエルの時代に「あらゆる罪の上に、王を求めるという悪を加えた(1サム12:19)」と言われてからは、王が民を納め、導くようにされたのです。それは今でも続いています。人が人間の王を求める限り、争いは耐えないでしょう。本当に人に平和をもたらせてくださるのが、天地創造をされた唯一の聖書の神であることを悟るまで、主の忍耐は続きます。ホセアの預言では、イスラエルの姦淫の勢いはとどまることがないように見えます。彼らのつまずきは止めることができず、やがてアッシリアに助けを求めますが、逆にアッシリアが占領するきっかけを与える結果になっています(5:13)。全ての預言はイスラエルが主に立ち返ることを期待してのものです。ホセアの預言を聞き、悔い改める者が少しでもいたなら、ホセアが姦淫の妻を持ったことも癒やされるでしょう。