ホセア10章 あなたがたは正義の種を蒔き

ホセ10:12「あなたがたは正義の種を蒔き、誠実の実を刈り入れよ。あなたがたは耕地を開拓せよ。今が、主を求める時だ。ついに、主は来て、正義をあなたがたに注がれる」
神がエフライムにくびきを掛け、ユダが耕し、ヤコブがまぐわをひく、とあるように(11)、神ご自身が畑を耕し、国を治めてくださればと思います。本来なら、正義の種が蒔かれ、誠実の実を刈り入れることができたはずです。しかし、「あなたがたは悪を耕し、不正を刈り取り、偽りの実を食べていた(13)」とあります。彼らは拠り頼むべき相手を間違えたのです。イスラエルアッシリアには朝貢していましたが、同時にエジプトにも使者を送っており、そのことが明るみに出てサマリアは包囲されています(2王17:3-5)。それほどアッシリアの要求は重く、貢物を納めるには荷が重過ぎたのです。この段階で、アッシリアとエジプトに拠り頼むではなく(13)、主に拠り頼むことができれば、主が来て正義を注がれたかもしれません。人は土地を耕し種を蒔くときに、何を願うでしょうか。大きく育った穂と、豊かに実った穀物を期待していると思います。もし、荒地や雨の少ない地に種を蒔くなら、多くの収穫は期待できません。不正を刈り取り、偽りの実を食べ続けた結果が、まもなく示されようとしています。イスラエルの王には未来がなく、ユダ国ヒゼキヤ王の時代にアッシリアによって滅ぼされてしまいます(2王17:6)。