ホセア12章 ヤコブはアラムの野に逃げて行き

ホセ12:12「ヤコブはアラムの野に逃げて行き、イスラエルは妻をめとるために働いた。彼は妻をめとるために羊の番をした」
ヤコブが逃げなければならなかったのは、ラケルと話し合って兄エサウの受ける祝福を横取りしたからです(創27:18ー29)。ホセアの預言にもあるように、ヤコブは生まれてくるときから、貪欲で自分が一番でありたいと願っていました(3)。それは、ヤコブエサウが飢えているときに、長子の権利を譲れと迫ったことからもわかります(25:33)。ある意味、祝福を受けることに飢え乾いていたヤコブは、御使いと格闘したときも、決して諦めませんでした(4)。そのときヤコブは「私はあなたを去らせません。私を祝福してくださらなければ(創32:26)」と願い、ももつがいが外れているにもかかわらずその手を離しませんでした(創32:25)。同様に、妻ラケルをめとるまで、14年間黙って働き(創31:41)、彼の忍耐強さを証明しています。イエス様は「天の御国は激しく攻められ、激しく攻める者たちがそれを奪い取っています(マタ11:12)」と言われました。天を見上げ、祝福してください、ではなく、鬼気迫る勢いで主に訴えることも必要だと思います。神は初めてイスラエルの名を付けた、ヤコブとの思い出を語り、「神に立ち返り、誠実と公義とを守り、絶えずあなたの神を待ち望め(6)」と言われ、最初の信仰に戻ることを願っています。