アモス4章 人にその思いが何であるかを告げ

アモス4:13「見よ。山々を造り、風を造り出し、人にその思いが何であるかを告げ、暁と暗やみを造り、地の高い所を歩まれる方、その名は万軍の神、主」
もし、主が存在するだけで人と何の関わりも持たないのなら、どうやって人は神を知ることができるでしょうか。神は最初から人にご自分が神であることを告げ、アダムとエバの時代には直接会話をする関係にありました(創3:9)。罪は神と人との間に入り、やがてアダムの孫のエノシュのときには人々は主の名によって祈るようになり(創4:26)、最初のように顔と顔を合わせて語り合う関係ではなくなりました。それでも正しい人ノア(創6:9)、アブラハムに語りかけ(創12:1)、ご自分の民を導いておられたのです。モーセにはご自分の名前を明かされ(出3:14)、律法を授け(出20章)、主こそがイスラエルの神であり、イスラエルの民を導く方だということをお示しになりました。にもかかわらず、イスラエルの民はことにつけ、言い訳を作り、異邦の神を持ち込み拝むようになったのです。アモスが示した「種を入れたパン(5)」や3日ごとに10分の1をささげる(4)ことは、律法とは異なることです。種を入れた方がおいしいからとか、見た目が良くなるからという人間的な思いは、神のことばを曇らせ、ねじ曲げてしまいます。イスラエルが好むことと(5)、主が命じられたこととには大きな隔たりがあります。主は昔から真実を伝えていました。