ゼカリヤ9章 黄金を道ばたの泥のよう

ゼカ9:3「ツロは自分のために、とりでを築き、銀をちりのように積み、黄金を道ばたの泥のように積み上げた」

歴史の本によれば、ツロもバビロン捕囚にあっています。また、アレキサンダー大王のときには3万人が捕らえられ、戦いに敗れています。もし、この預言のように銀をちりのように積み、黄金を道端の泥のように扱っていたのなら、ツロが大国から狙われるのは当たり前です。現代でも裕福な国がすることは軍備を揃えることです。国に資源があるならなおさらのことです。さらに核を保有するなら、なおさら他国からの攻撃を躊躇させることができます。イスラエル核拡散防止条約には加盟しておらず、非公認ながら核を持っていることになっています。ただ、主がその国を罪に定め、背任と汚職にまみれているのなら、ツロのようにさばきを下されるでしょう。預言では「主はツロを占領し、その塁を打ち倒して海に入れる。ツロは火で焼き尽くされる(4)」だとあり、海洋国家のツロも火で焼かれることが預言されています。現代と違って金があれば、軍備を整えて敵のミサイルでも撃ち落とせる兵器を買うこともできますが、この時代は兵力がものを言います。どんなに金銀財宝があっても、戦闘能力に長けているとは限りません。ツロが作ったとりでは、アッシリア、バビロン、ギリシャの前では役に立たなかったのです。