マラキ3章 銀のように純粋にする

マラ3:3「この方は、銀を精錬し、これをきよめる者として座に着き、レビの子らをきよめ、彼らを金のように、銀のように純粋にする。彼らは、主に、義のささげ物をささげる者となり」

神ご自身が、正しいさばきをする者を遣わすと言われています(1)。そのためには、神の民が聖められなければなりません。しかし、「私のところに帰れ」と言うなら「どのようにして、私たちは帰ろうか」と答え(7)、「わたしのものを盗んでいる」と言うなら、「どのようにして、私たちはあなたのものを盗んだでしょうか(8)」と答えます。さらに、「あなたがたはわたしにかたくななことを言う」と言うなら、「私たちはあなたに対して、何を言いましたか」と答えています(13)。神の民は自分のしたことを自覚していないのです。神のもとに帰れと言われても、すでに神のもとにいるではないか、と自分たちが道から外れていることさえ分かっていません。そのような民に対して、金や銀を精錬するように彼らを試し、純粋な者だけを残そうと主は言われています(3)。時が満ちて試されるお方が地上に来られるなら、その日にはだれも耐えることができないとあります。なぜ、マラキが旧約の最後の書簡になったかはわかりませんが、マラキの最後は「父の心を子に向けさせ、この心をその父に向けさせる(4:6)」というものです。明らかにイエス・キリストを預言しており、遣わされたお方が父を呼び求め、それを見た人は天の父なる神が子を愛しておられることを知るようになるのです。