マラキ4章 モーセの律法を記憶せよ

マラ4:4「あなたがたは、わたしのしもべモーセの律法を記憶せよ。それは、ホレブで、イスラエル全体のために、わたしが彼に命じたおきてと定めである」

エス様が来られて、キリスト教が始まりました。最初は、ユダヤ人からユダヤ教の一派だと考えられ(使24:5)、迫害も受けました。しかし、AD333年ミラノ勅令により、キリスト教は迫害の対象から外され、AD380年にはローマ帝国の国教になりました。その後、ローマ帝国が滅びてもキリスト教だけは、次の征服国にも受け継がれていきました。しかし、ローマカトリック教皇という独自のポジションを儲け、次第に権力を持つようになりました。国の王でさえ、カトリック教会から破門されることを恐れ、1077年にはカノッサの屈辱と呼ばれる事件が起きました。この頃から、「破門」を振りかざして教皇権はどの国よりも強いものになったのです。教会の名の下に腐敗した中世の教会は「暗黒時代」と呼ばれる、不穏な時代を迎えます。それはあたかも、旧約時代のイスラエルが徐々に主から離れていく様子を、なぞったかのようにキリスト教会は堕落していくのです。彼らはモーセ十戒など気にも留めず、偶像を拝んではいけないと言われていたのに、イエス様を偶像に作り上げ、その前で祈りを捧げていました。暗黒時代から回復するまでには、14世紀の宗教改革まで待たなければなりませんでした。