創世記8章 決して再び人のゆえに

創8:21「主は、そのなだめのかおりをかがれ、主は心の中でこう仰せられた。「わたしは、決して再び人のゆえに、この地をのろうことはすまい。人の心の思い計ることは、初めから悪であるからだ。わたしは、決して再び、わたしがしたように、すべての生き物を打ち滅ぼすことはすまい」」

神は人のゆえに地をのろうことはしないと思われました。ペテロによれば、現在の天地は、同じみことばによって火に焼かれるために取っておかれるとあります(2ペテ3:7)。共観福音書のすべてでイエス様は「この天地は滅びます(マタ24:35、マコ13:31、ルカ21:33)」と明言されています。「人の心の思い計ることは初めから悪である」というのは、善である人の心が、悪に染まってしまうのではなく、最初から悪なのだという意味だと思います。肉体を持つことの弊害が、すでに世界中に蔓延しており、「どの木からもとって食べても良い、しかし、善悪の知識の木からは取って食べてはならない(2:17)」という自由意志のゆえに、人は肉の欲するままに判断するようになったのです。それでも、1つだけの例外に耳を傾けることもできるはずです。主は、善悪を知る実のゆえに人の心には悪が入ってしまったが、神を選択するという知識も同時に人にはあると信じているのです。一度は水で精算した世界ですが、希望はノアの子孫に託されました。彼らにも善悪を知る木の実の影響は現れるはずです。誰かが主に目を向け、主こそ神だと悟り、エデンの園にいたときのような関係を回復するようになります。